鍼灸治療は局所的なものではなく、全身の力を正しく引き戻すことです~天壇(テンダン)鍼灸院~【心のケア】

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心のケア
 

養生の観念から心身ともバランスを

怒りは肝を破り、喜びは心を破り、思いは脾を破り、憂いは肺を破り、恐れは腎を破る。

  中医学において心の悩みや精神疾患をひきおこす原因は体の内部から、つまり七情(怒、喜、憂、思、悲、恐、驚)、ともいい、五臓と結びつきから五志ともいいます。
  特定の感情ばかり続いていると特定の内臓を傷つけ疾病をひき起こします。特に傷つきやすい内臓として心と肝があげられます。

  感情の変化が長く強く続くと気血の巡りは変調を来し、心身が不安になります。

  現代社会の不安障害や適応障害 パニック障害、自律神経失調症など具体的な病状になる場合もあります。

  精神疾患の方の多くに自律神経失調症があります。
・微熱・めまい・のぼせ・首や肩こり・偏頭痛・吐き気・そわそわ感・不眠・手足の冷え・生理不順・更年期障害などなど、これらの症状は、どこの病院で検査を行っても異常なしと言われることが多く、でも何だか調子がよくないし...というように、病気ではないけど気分や体調がすぐれない感じが続くものです。

 

仕事と休養のバランスから

  肉体の酷使(偏った労働) ⇒ 内臓の疾病を引き起こす ⇒ 心の悩み・精神疾患

久しく視れば血を傷る.久しく臥せば気を傷る.久しく坐せば肉を傷る.久しく立てば骨を傷る.久しく行けば筋を傷る.是れを五労の傷る所と謂う。

  特定の姿勢や動作を長く続けると、特定の臓器や機能が損われます。
血、気、肉、骨、筋はそれぞれ、心、肺、脾、腎、肝が主(つかさど)っているので、久視(きゅうし)は心を、久臥(きゅうが)を、久坐(きゅうざ)は脾を、久立(きゅうりつ)は腎を、久行(きゅうぎょう)は肝を傷めることになる。

  • 久視(きゅうし)」という長期間の精神集中を必要とする作業を長く続けると、精神的ストレスが強くなって心を損う、それによって心神不安、不眠、自律神経失調症になる場合もあります。現代に当てはまるのはデスクワーク、パソコン作業、スマートホン依存などと指摘される。
  • 久臥(きゅうが)」という長時間横なる姿勢(寝ている状態)は肺を損う、それによって気を弱め、うつ状態におちる。現代に当てはまるのは長時間入院された方、老人ホームの患者さん。
  • 久坐(きゅうざ)」という長時間座り続ける作業は脾臓を損う、それによって冷え、めまい のぼせ 首や肩こり 偏頭痛 吐き気など自律神経失調症に引き起こす場合もあります。現代に当てはまるのは現代人のライフスタイル車→会社→車→帰宅テレビ派。
  • 久立(きゅうりつ)」という長時間立ち作業を続けると腎臓を損う、それによって骨を弱く、骨粗相症、冷え、めまい、生理不順など自律神経失調を引き起こす場合もある。
  • 久行(きゅうぎょう)」という長時間の歩行は肝を損う。それによって筋を傷める、気血の巡りが悪く、耳鳴り、口渇く、心神不安、めまい、吐き気などの精神的ストレスが強くなる場合もあります。

  身体能力の劣化、精神的脆弱さ、社会的不適合などいろいろな意味での環境適応機能の著しい低下が顕在化しはじめています。

  ところが現代の医学は病気の表面的な原因を叩くことばかりに熱心です。それもしばしば本来身体が持っている「治癒力」を無視することが多い現状です。そこで東洋医学の治療、とくに副作用のない鍼灸治療は局所的なものではなく、全身の力を正しく引き戻すこと。これから大きな注目が集まっていきます。

  人の心を身体の調和と統一を願う健康観こそが21世紀の中核になるのです。

鍼灸治療の実例

● 自律神経失調症の治療について

ストレス

  自律神経失調症(ストレス)の影響はさまざまな症状として現れます。 頭痛、眼精疲労、不眠、うつ症状、肩こり、腰痛、アトピー皮膚炎、胃腸障害…。
  そして、鍼灸で自律神経の偏った緊張をほぐすことで、こうした問題の多くは改善できます。 自律神経の失調が、冷えとして現れている場合は温灸で、こりとして現れている場合は鍼で、また、消化不良などの機能低下には細い鍼を浅く刺すなど、刺激を使い分けることで、さまざまな症状に対処します。

«自律神経失調症の治療例»

  30代女性。 OLさんで事務職。
不眠、頭痛、冷えから来院。
  来院前は睡眠薬を服用しないと眠ることが出来なかった。当院での治療後は薬に頼らずに眠ることができ、頭痛や冷えの症状も消えた。現在は体調維持のために通院されている。

 

● うつ(鬱)症状の治療について

うつ

  うつ(鬱)病の症状は抑うつ、不安、焦燥感、不眠などです。
   サラリーマンなどによく見られる月曜日になるとうつ症状は、仕事や家族などのストレスからです。また老いるということへの不安や焦燥感から老人性のうつが増えています。
  現在は、うつ病は大人だけではなく、子どもにも発症しています。
  鍼灸は、こういったストレスや慢性疲労や自律神経の過剰緊張などによる症状を改善できます。

«「うつ」の治療例 その1»

  40代女性。
不眠、肌荒れ(アトピー)、頭痛、肩こり、冷え性、むくみ、消化不良というように、訴えが多様で、疲労感と焦燥感が強い。
仕事をするとストレスを感じてイライラして、その解消として暴飲暴食の食生活が続いていて、現在ひどい便秘、湿疹も発症している。
通院当初は毎日のように仕事帰りに治療して、現在は諸症状が改善し仕事を楽しく感じるようになられました。

«「うつ」の治療例 その2»

  10代学生(男性)。
  頭痛、疲労感、胃のもたれ、食欲不振。テスト前になると登校拒否になり足が動かなくなり、親に連れられて来院された。
治  療最中は気持ちが落ち着き、治療が終わるまで眠っていました。治療後、足はつま先まで温かくなり力が入るようになり、帰り際には笑顔まで見せてくれました。
  翌日自分で元気に学校へ通ったとの連絡を受けました。

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